ひなたぶろぐ

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僕にはDASADAは難しい

 

ブログを始める前に念のため言っておくと、僕はDASADAが大好きです。最終回、最高でしたね。

このブログは、めんどくさい陰キャオタクが救われるブログです。

 

この後、見事に手のひら返しをしました。後半の怒涛の展開は圧巻だった。

 

 

 

 

DASADAのお話はカロリーが高い

 

DASADA序盤、好評価が飛び交うTLの中で、あまり話題に乗り切れない自分がいました。理由は以下の通り↓

 

 

自分は、人と深く関わるのが苦手です。相手の顔色を伺ってしまって、自分の意見もあまり言えないので、喧嘩だってしたことありません。もちろん、部活の友達など仲のいい友達はいますが、いわゆる仲良しグループと言うようなものには、入れたことがないです。

そんな、人間関係のいざこざから逃げてしまった自分にとって、女子校のスクールカーストや、人間関係の妬み、などが展開された序盤のDASADAのストーリーは、正直、苦手と言わざるをえませんでした。

 

 

 

 

女子校という未知の世界

 

DASADAを見ていて、とにかく凄いと思ったのは、日向坂メンバーの演技力の高さです。自然な演技はとてもリアルで、本当に女子校の生活を見ているような気分になります。

そう、リアルなんです!リアル過ぎるんです!!!

町中の知らないJKにすらビビってしまう僕には、このリアル過ぎるが故の弊害が襲いかかってきます。

つまりは、日向坂メンバー演じる、画面内のマロニエ女学園の生徒にビビってしまう、ということです。女子校の内情なんて知らない僕には、マロ女こそが、女子校という未知の世界のイメージを形成する全てとなってしまい、それ故に、スクールカーストや、人の妬みなどをフィクションではなく、限りなくリアルに近いかたちで感じてしまうのです。

 

例えば、にぶちゃんとなっちょが演じる、カーストのトップのキャラが、バスケ部のことを下に見て笑うシーンで、胸にチクリと針を刺されたような、嫌な気持ちになってしまう。

バレー部員が、真琴先輩が作ってくれたTシャツを着ることも無く、むしろ真琴先輩がいなくなってせいせいしているような様子を見て、「女子って怖いな」と思ってしまう。

 

このようなことで、少しずつ心の中にモヤモヤが溜まっていくので、DASADAを見ていると辛くなってしまいます。ストーリー上の盛り上がりや、感動が、モヤモヤにまさればいいのですが、服はいっこうに売れないし、この後触れますが、感情移入が上手く出来ないので、なかなか心のもやを晴らしてもらえない。

唯一の救いは、ゆりあ家のシーンと真琴先輩で、ゆりあママのなつかしギャグや、真琴先輩の真っ直ぐな心が、僕とDASADAの繋がりを保ってくれました。

 

JKの集団に対する恐怖心は、男子なら少なからずあるはず。

 

 

 

 

 

感情移入って難しい

 

 

物語を楽しむために、登場人物に共感して、感情移入できることは、とても重要な要素だと思います。しかし、DASADAの登場人物には、なかなか感情移入ができなかったし、心情の変化についていけないことが多かった。

せれな〜で先輩が、ゆりあに自分の頑張りを認めて貰えて心情が変化するシーンは、「あんたに何がわかるの?」と言ってしまえばそれまでだと思ったし、いちごにおいては、かなりスムーズに仲間に入っていて、何回か「それでいいの?そんなに簡単に心変わりするの?」と思ったことがありました。

でも、それらのことは「尺が足りないから仕方ない」ということで、自分の中で決着がついたので、もう問題ありません。

 

なので、一番の要因は「キャラのクセが強い」ことにあったと思います。言い換えれば、「性格が強い」。

もちろん、キャラのクセが強くないと、物語的には盛り上がらなくなってしまうので、クセが強いこと自体はいいのですが、いかんせんその「クセ=性格」が自分の性格と真逆で、共感ができなかった。

これについても一例をあげると、いちごのように、クラスにうるさい人がいるからといって、「静かにしてもらえませんか?」なんて、僕には言えません。ましてや、SNSで遠回しに攻撃するなんて、人とぶつかるのが嫌な僕にとって、絶対ありえないことでした。

このようなことから、登場人物の性格に共感できず、その行動に疑問を抱いてしまうことも、何度かありました。

そして、最も性格が正反対なのが、他でもない主人公のゆりあ。

というか、余談にはなりますが、ひなましょうで「1人でお店に入れなくて、お昼ご飯を食べないことがある。」と言っていた、あのこさかなが、明るく、ポジティブで、楽観的なゆりあを完璧に演じきっているのは、ほんと凄いと思います。

そんなゆりあが、クセの強いキャラ達を、それを上回るクセで半ば強引に丸め込んで、仲間に引き入れていく。人と関わることや、ぶつかることを「恐れない」、というよりは「気にしない」、ようなゆりあの姿勢は、普段から人の目を気にしている僕には、相容れないものがありました。

その結果、回が進んでいくごとに、ゆりあに対する、不満感のようなものが溜まっていき、距離を感じるようになってしまいました。そしてそれは、演じるこさかな本人に、苦手意識を感じるようになってしまいそうで、怖いような感覚でもありました。

 

そんな、僕の言葉にできない感情の正体に気づかせてくれて、救ってくれたのは、第7話の菜々緒と立花ちゃんだったのです。

 

 

 

 

菜々緒と立花ちゃんが気づかせてくれたこと

 

 

菜々緒は、最初はゆりあと仲良しグループでしたが、DASADAを立ち上げ、沙織たちと仲良くなっていくゆりあを見て、距離を感じるようになってしまいます。また、家の借金のことを自分に話してくれなかったことにも、不満を抱いていました。

そしてそれは、ゆりあのキャラに苦手意識を持ち、距離を感じるようになってしまった、僕自身を見ているようでもありました。僕がDASADAで初めて感情移入できたのが、まさしく第7話の菜々緒だったのです。

 

そして、沙織に図星をつかれ逃げ出してしまった菜々緒に、立花ちゃんは言います。

 

菜々緒ちゃんの一番は、ゆりあちゃんなんだよね。」

 

そう言われた菜々緒は、中庭にいるゆりあ達を眺めながら、自分にとって、ゆりあが大切な存在であったことに、ほんとは自分が寂しかったんだということに、気づいていきます。

 

そして僕も、自分が本心では「もっと人と関わりたかったんだ」ということに気づかされていきました。

僕も昔、仲のいい友達グループのようなものに入っていたことはありました。だけどある時から、みんなと距離を感じるようになって、そのかたまりの中にいるのが辛くなり、そして、その輪から離れるようになってしまいました。

その時僕は、みんなが離れていってしまったと思いました。けれどおそらく、僕のほうが逃げてしまったのだと思います。そして気づいたら、戻れないほど距離ができてしまっていた。

その後何度か、人と関わろうと試みたこともありましたが、失敗を続けるうちに、人と深く関わることが怖くなっていきました。

それでもやっぱり、1人でいることは寂しいし、人と関わっていたかった。

だから僕は、壁を打ち破り、どんどん人と関わっていけるゆりあのことを、羨ましいと思い、心どこかで憧れていたのだと思います。そして、その羨ましさから生じた妬みが、モヤモヤの正体であったのだと、分かることができました。

 

菜々緒もまた、立花ちゃんのおかげで自分の気持ちに気づくことができました。そして、自分の気持ちに嘘をついて逃げるのではなく、もう一度ゆりあと関わろうとすることで、前よりもさらに、ゆりあとの信頼を深めることができたのだと思います。

 

人と関わることから逃げてはいけない。

時にはぶつかり合い、離れてしまうこともあるかもしれないけど、自分の気持ちに嘘をつかず、ゆりあのように真っ直ぐ人と向き合えば、誰とでも仲良くなれる。

そして、大切な人とも、さらに強い繋がりを作ることができる。

そんなことを、僕はDASADAから教えられたような気がしました。



 

 

おわりに

 

 

僕は、苦手だったDASADAのストーリーを見ることで、自分自身の苦手とも、知らず知らずのうちに向き合っていました。

今ある繋がりを保って行けるように、そして新たな繋がりを増やせるように、これから少しずつ頑張って行こうと思います。

 

たくさんのことを教えてくれたDASADAというドラマと、日向坂46のメンバーに、もう何度目か分からない感謝を送りたいと思います。いつも勇気や希望を与えてくれる、最高のグループです。本当にありがとうございます。

 

今回、自分の中の正体の掴めない感情を、文章に起こして書いていくことは初めてのことだったので、とても苦戦しました。

ブログを読んでくれる皆さんに、上手く伝わるように書けたかは分かりませんが、ここまで読んでくださった方がいたら嬉しいです。ありがとうございます。

 

願わくば、自分のようにDASADAを見ることで背中を押された方がいて、その方にもこのブログが届きますように。

 

それでは、また次のひなたぶろぐで会いましょう。