ひなたぶろぐ

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松田好花もハマった住野よるさんの小説をオススメしたい:前半

 

少し前のことになってしまいますが、松田こののトークで、作家「住野よる」さんの小説が紹介されたということをTwitterで知りました。

そしてその後には、よる先生の作品である『また、同じ夢を見ていた』を買った方が、Twitter上で多く見受けられました。

 

何を隠そう、僕は住野よるさんの大ファンです。

 

なので今回のブログでは、よる先生の小説をまとめていこうと思います。

考察などを書くとネタバレにもなってしまいますし、書くのが大変になるので、それぞれの本について語りたいことを少し添えながら、ネタバレ無しで簡単に紹介していこうと思います。

 

また、当初は一つのブログにまとめる予定だったのですが、あらすじなどを含めると結構な文量になってしまったので、前後半に分けて更新したいと思います。

それでは、前半に参りましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君の膵臓をたべたい
君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

  • 作者:住野 よる
  • 発売日: 2017/04/27
  • メディア: 文庫
 

 

〈あらすじ〉

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。
それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。
そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて──。
読後、きっとこのタイトルに涙する。

 

〈公式サイト〉

君の膵臓をたべたい | 双葉社

 

まさによる先生の代表作と言える作品、『キミスイ』。

僕が思う、よる先生の作品の魅力の一つが「タイトル」なのですが、あらすじにも「読後、きっとこのタイトルに涙する。」とあるように、タイトルの作品内での扱われ方が感動的で、最高の一冊です。

 

また、キミスイは実写映画化にアニメ映画化、さらにはコミック化もされていて、様々なかたちで作品を楽しむことができます。

アニメ映画は、大まかなストーリーは原作と変わっておらず、アニメならではの「映像」と「音楽」による演出が多く見られる作品になっています。

そして、僕が少し語りたいのが実写映画の方なのですが、実写映画は、大人になった主人公目線で語られる物語になっているところなど、原作のストーリーとの違いがいくつかあります。特にエンディングまでの流れは大きく異なっていて、僕は最初に映画を見た時、それらの違いがどうしても気になってしまいました。

しかし、何度か見ていくうちに映画オリジナル部分の良さに、気づいていくことが出来ました。

 

それが桜良の親友である、「恭子さん」の設定です。

 

良く物語を見ていくと、実写映画の恭子さんは「性格」や「境遇」の設定が、原作とは結構違っていることに気づけると思います。ネタバレになってしまうので詳しくは話しませんが、その恭子さんの「違い」に注目すれば、映画のストーリーならではの良さが感じられると思います。

ぜひ、実写映画もご覧下さい。浜辺美波さんがとにかく可愛くて、それだけでも見る価値があります。

 

『君の膵臓をたべたい』、様々なかたちで何度も楽しめて、その度に感動できる作品です。

 

 

 

 

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実写映画はサントラも最高で、セルフDoc日向坂ではべみほの涙のシーンで使われたりもしています。

君の膵臓をたべたい-Epilogue

君の膵臓をたべたい-Epilogue



 

 

 

 

 

 

 

 

また、同じ夢を見ていた
また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)

また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)

  • 作者:住野 よる
  • 発売日: 2018/07/12
  • メディア: 文庫
 

 

〈あらすじ〉

学校に友達がいない“私”が出会ったのは、手首に傷がある“南さん”、とても格好いい“アバズレさん”、一人暮らしの“おばあちゃん”、そして、尻尾の短い“彼女”だった──。

きっと誰にでも「やり直したい」ことがある。

 

〈公式サイト〉

また、同じ夢を見ていた | 双葉社

 

2作品目は、『また、同じ夢を見ていた』(以下まゆみ)。個人的による先生の小説の中で、一番好きな小説です。

 

全作品に通して見られる、よる先生の作品の魅力は「愛すべき登場人物たちの存在」だと、僕は思っています。

 

どんなところが「愛すべき」なのかと言うと、それぞれの登場人物たちが持つ「欠点」です。その「欠点」とは、裏返せば「美点」でもあり、登場人物たちの「個性」でもあります。

そして、よる先生の作品は、何らかの「欠点」を持った登場人物たちが、大切な人達との関わりの中でその「欠点」と向き合っていき、「成長」していく物語だと、僕は思っています。

 

まゆみには、そんな「欠点」を持った「愛すべき登場人物たち」がたくさん登場します。主人公の奈ノ花を含め、南さん、アバズレさん、おばあちゃん、みんなのことを好きになってしまうのは、ある意味“当たり前”のことかもしれませんが、ぜひ実際に読んで、みんなの成長を見守って欲しいと思います。

 

“幸せ”とは何かを考えさせられる作品、読み終わった後には、心が暖かい気持ちで満たされるはずです。

 

 

まゆみはコミック化もされています。最終話の扉絵が尊さMAXなので、よければ読んでみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よるのばけもの
よるのばけもの【無料お試し読み増量版】

よるのばけもの【無料お試し読み増量版】

 

 

〈あらすじ〉

夜になると、僕は化け物になる。寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。ある日、化け物になった僕は、忘れ物をとりに夜の学校へと忍びこんだ。誰もいない、と思っていた夜の教室。
だけどそこには、なぜかクラスメイトの矢野さつきがいて──。

 

〈公式サイト〉

よるのばけもの | 双葉社

 

タイトルを見て、今までに紹介した小説とは雰囲気がちがうな、と感じた方もいるかもしれません。

『よるのばけもの』(以下ばけもの)、これがまた抽象的でもあり、とても直接的でもあるタイトルになっているのですが、それはぜひ読んで確かめて頂きたいです。

 

ばけもののお話の舞台となっているのは中学校。そんな思春期の人間模様が入り乱れる、ある意味“残酷”な世界で生き抜くには、「自分を作る」必要が少なからずあるのかもしれません。

そしてそれは、中学校に限った話ではなく、人は誰しも表向きの自分を作り上げ、本当の自分を隠してしまうものだと思います。そして自分を表と裏で使い分けているうちに、どちらが本当の自分なのか、わからなくなってしまったりします。

そんな「二面性」に悩んだことがある方にとって、ばけものはとても共感できる作品だと思います。

 

そして、ばけものの他の作品にはない魅力が、普段「日常」を描くことが多いよる先生が描く、「非日常」の描写を楽しむことができる点です。

特に、作中にある“アクションシーン”とも呼べる部分では、いきいきとした躍動感や、緊張感のある文章を楽しむことができます。

 

よる先生の作品の中でも一味違う、ミステリアスでファンタジー色が強い作品、それが『よるのばけもの』です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

以上で前半は終了です!

 

前半の3作品は、個人的にも思い入れのある作品ばかりです。

それは、どの作品の登場人物にも共感できる部分があり、また自分自身がどういう人間なのか分からず悩んでいた時期に、読んで救われた経験があるからです。

 

よる先生の作品の登場人物たちが持つ、様々な「欠点」は、きっと誰にでもあるものだと思います。だからこそ、登場人物たちに共感することができ、好きになってしまうはずです。

そして、彼らの成長に背中を押してもらえるはずです。

 

 

気になった本があれば、ぜひリンクから公式サイトにとんでみてください。

 

 

 

後半は近日中に更新したいと思います!

 

それでは、また次のひなたぶろぐで会いましょう。

 

 

後半はこちらから↓

https://hinatazaka-nitani555.hateblo.jp/entry/2020/05/05/224543